NPO法人 アルファ発音塾

◀コラム目次

コラム

第7回五泉市立五泉東小学校でのモデルレッスン 1月16日(2014年1月22日更新 小倉陽子)

雪景色

五泉地域は、今年雪が少ないとか。それでも雪が覆う田圃や雪を頂いた山々は、とても新鮮でした。心和む新潟平野の風景のご報告です。林立するビルと多くの人々が行き交う中で過ごす煩雑な都会の生活から一時離れられる、その思いだけではなく私にとって、肩の荷がおり深呼吸の出来る空気が、新潟駅から五泉に通じる沿線にはあります。

五泉市での毎月1回の授業は今回で7回目です。過去6回の授業は、「発音のルール」の周知を図ることに当てました。「発音のルール」の重要性をカナ記号つきのヨミガナを示しながら、繰り返し子どもたちに呼びかけました。日本語にない音を正しく発音することと、アクセントの大切さを、きっと認識してくれたものと思います。習得できたか、できないかは問題ではありません。子どもたちが、その重要性をどこかに記憶してくれれば、それでいいと考えます。何故って、日本語だってそうでしょう。繰り返し、聞きながら、読みながら、覚えていくのが言語だと考えるからです。下地があって初めて、その上に知識を積み重ねられていくのが、順序であるとも考えます。

日本語にない音を正しく発音することの大切さと、アクセントの正しい使い方の説明は致しました。それを理論ではなく、少しでも実際の会話に役立てられるように、英語劇のセリフを利用したいと考えました。大きな声でセリフを言う。一言一言はっきり発音する。セリフを通して「発音のルール」を実感してもらいたい。先生方と相談の結果、4本の劇を子どもたちに演じてもらうことになったのは、既に報告済みです。「かぐやひめ」「ももたろう」「おむすびころりん」「うらしまたろう」です。

レッスン風景

今回は、担任の2人の先生とALTカーリー先生、大空さんと私が手わけして、各グループに分かれて彼らの練習の手伝いをしました。「おむすびころりん」を演じる11名のグループと私、子どもたちは緊張していて、声は小さくなりがちでしたが、その眼差しは輝いていました。一語一語丁寧に発音すること、大きな声で発音することをお願いしておきました。

子どもたちが劇を作り上げるために積極的に参加する態度を拝見し、今の教育もなかなかいいと考えたことでした。