NPO法人 アルファ発音塾

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コラム

第8回五泉市立五泉東小学校でのモデルレッスン 2月19日(2014年2月25日更新 小倉陽子)

下校写真

この2週間東京はじめ各地は大雪に見舞われました。例年東京では、一面の雪景色を見る機会は少なく、新潟を訪れる楽しみの一つに雪景色との出会いがあります。しかし今年は五泉地域の雪は少ないとか。それでも新潟から五泉に通じる風景は格別のものがありました。遠くに見える雪をいただいた山々、それに続く田や畑が雪で覆われた風景は、心休まります。「雪の降る町を」の作曲者中田喜直さんは山形県の鶴岡で見た雪景色に心の故郷を感じ、それを歌に盛ったと聞きます。

さて、毎月1回、5年生にYESメッソドによるレッスンをさせていただいております。 モデルクラスを提供してくださった五泉市の皆様に、YESメソッドの成果をご報告できるように学年末の3月に英語劇を発表することに致しました。

4本の劇、「ももたろう」「おむすびころりん」「かぐやひめ」「うらしまたろう」のシナリオは大空さんが担当。彼女は普段、英語落語やパネルシアターで活躍のため、其の書き下ろした原稿はとても小学生には無理と思われた表現が多くありました。担任の先生には、「原稿は短くするなり、いかようにも対応します」の旨を添えました。

さて、今日は、私共と生徒の最後の練習日です。多くの注文は出さずに「日本語にない音にだけ注意を払って劇の発表に臨んでほしい」と伝える積りでいました。 担任の先生の「全部を通して聞いてほしい。その上で気になる発音の指導をしてほしい」と言う希望があり、私はその通り致しました。

打ち合わせ風景

そこで驚いたことには、とてもとても信じられないことが起こっていました。数多くの難しいと思われていた表現を、子どもたちはいとも簡単に抑揚をつけた発音で、それぞれが役を演じているではありませんか。ヨミガナの威力と子どもには、子どもだからできる能力があることを再認識させられました。

五泉市の小学校を担当しているのは、アメリカ人のカーリー先生です。彼女のジェスチャーは役者にしても通じるのでは、と思うほど上手で、子どもたちにも大人にも人気があります。彼女曰く「なかなか、自分たちの発音を真似てもらえないが、彼らの発音はとてもいい。」とYESメソッドにうれしい言葉をいただきました。

3月11日が楽しみです。CDがなくても、日本人の先生でも、発音の指導ができる日が近いことを実感した一日でした。