NPO法人 アルファ発音塾

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コラム

第9回五泉市立五泉東小学校でのモデルレッスン最終回 3月11日(2014年3月19日更新 小倉陽子)

下校写真

雪が降ると暖かいと聞いたことがあります。余り雪はなかったものの思ったより暖かく感じた新潟、五泉市でした。それは、其処に済む人びとの温かさにも通じていました。

さあ、今日は、5年生が英語劇を演じます。先月、通しの練習に立ち会った時、すでに発音に何の心配もなかったので、のんびりと観劇を楽しむつもりで会場に入りました。
とは言うものの、心配もあります。今日はこの発音法の真価が問われる日でもあるからです。この英語劇はYESメソッド発音法によるヨミガナ付きの台本で仕上げた英語劇です。子どもたちのセリフを通して、劇をご覧になった方が発音の良し悪しを判断します。そこでこの発音法の真価が決まります。真価の判断基準は本当に読んで通じる発音になっているかどうか、にあります。子供たちの劇の出来具合によらないことを付け加えます。

40名を超える参観者が会場の後方に着席していらっしゃいます。その前に5年生全員が出番を待って座っています。
劇本番の前5分間、口の筋肉のウオーミングアップも兼ねて、カナ記号の練習をしました。
(bag, bug)(rice, lice)(star, stir)(hole, fall)の発音の違い、(this, that)、Lの発音の仕方を説明し、カーリイ先生の発音を聞きました。

打ち合わせ風景

劇本番です。ちょっとした小道具を生徒たち自身で作り、劇の流れも彼らが自ら、コーチ、演者を兼ねたと聞きます。本当に素晴らしい出来で感心することしきりでした。4本そろっての名演技を楽しみました。学校の教育は勿論ですが、テレビ、アニメに囲まれて育った、現代っ子なのでしょうか。ここまで仕上げるには、担任の先生の御苦労も多々あったのではと、感謝の気持ちでいっぱいです。演目は「かぐやひめ」「うらしまたろう」「ももたろう」「おむすびころりん」でした。ALTから台詞のむずかしさを指摘されました。本物の英語落語に精通している大空さんの脚本ですこし難しいのではないか、私もそれを感じておりました。易しく書き直すのに応じますと台本を渡しました。子どもはやり遂げました。

YESメソッド発音法による英語劇ということで、劇の終了後50分間の意見交換会が持たれました。総勢2l名の間で、時間を超える質疑、応答がありました。否定的なご意見はなかったと私は判断しました。参加されたお二方の先生から、これを、日本中の子供たちに広めてほしいという最高のお言葉をいただきました。何よりの励ましと受け取らせて頂きました。このような席を設けてくださった教育委員会の皆様に感謝を申し上げます。

末筆になりました。特記すべきことをご報告します。
新潟日報の記者さんにより取材を受けました。紙面を飾る日が待ち遠しい!